こんにちは。女子アスリート専用ボディコントロール講師の佐野美由紀です。
女子アスリートが実力を出し切れる体の使い方・動かし方について発信しています。
今日は「女性アスリートの重心移動」についてお話します。
・タイミングを逃す
・スピードが思ったより出ない
・疲れるのが早い
これらに心当たりのある方は、最後までご覧ください。
【その前に・・・】

私について少しお話します。
私は23年間、プロの競技選手として活動していました。
現役時代は多くのコーチやトレーナーに指導を受けましたが、なかなか実力を出し切ることができませんでした。
当時はとにかく言われるがまま、トレーニングや練習に打ち込み、気がつけば「男性アスリートのような体や筋力」を目指していて、体脂肪率は一桁に。
しかし生理は止まり、免疫は落ち、結果として待っていたのは、体を壊してしまうという結末でした。
「これは本当に、私の体に合った指導なのだろうか?」
この疑問をきっかけに、私は体の構造や動かし方を徹底的に研究しました。
そこで導き出したのが、「女性の体に特化した体の動かし方」です。
人間としての基本構造は同じでも、男女では筋肉の太さ、骨盤の形、脂肪率などが全く異なります。
スポーツ界の指導者は男性が多く、悪気はなくても、女性の体のリアルな感覚や機能までは理解しきれません。
ほんの少しの「動きのズレ」が結果を左右するトップレベルの世界だからこそ、女性としての体の使い方が絶対的に必要なのです。
このブログが、あなたが「実力を出し切れる体」を手に入れる第一歩となるよう、情報を発信していきます。
【ブログを読む前に】
まずは体の動きを理解することを目的にご覧ください。体を動かす練習の基本の基本になります。何度も反復して、自身でボディコントロールできるようになり、競技種目の技術に落とし込めるようになることが最終目的です。
体には基本的な使い方があります。
女性には女性の体に合った動き方・使い方があります。このことを念頭に置いてください。
なぜ重心移動は必要?
何であの選手、速いの?!
あと1秒早ければ!!

実は、その原因の1つは
重心移動
体の重心を移動できていない為に、
出遅れ・タイミングはずし・スピード減速が起こっています。
その上、体が重く感じ、疲れが早い。スタミナを一気に奪います。
重心移動が「できている選手」と「出来ていない選手」では
・スピード
・タイミング
・スタミナ
これらに大きな差が出ます。
重心移動とは?
重心移動は、重心を移動させることです。
重心は重力が集中する点ですが・・・難しい説明はさておき。
人間の体のことを説明しますので、一言でいいます。
重心は骨盤の真ん中で、背骨の一番下「仙骨付近」。体の中心点を指します。
下記の人体図の青囲み枠(逆三角形)が「仙骨」です。
ここを重心と捉え、移動させていくことを重心移動といいます。
注)身長によっても異なりますので「付近」と言っています。

【勘違いしやすい重心移動と体重移動の違い】
・重心移動・・・体の中心部(重心)を動かして移動させること
・体重移動・・・足裏から体重を動かして移動させること

多くのアスリートは体重移動の練習が中心になっている
重心移動の練習方法
練習方法① 重心位置を知る
重心位置である仙骨はお尻の割れ目のちょうど上辺り。仙骨の位置を把握しましょう。
練習方法② 動き始めの体と脚を連動させる
「仙骨→脚→足」の順番で動きを連動させましょう。まずは1歩前進から始めましょう。重心移動が始まると自然に脚・足が動くよう癖付けましょう。
※今回は下半身の連結を中心に説明しています
女性アスリートが気を付ける点
女性アスリートは男性アスリート比べ、「筋肉の繊維が細い」「関節が柔らかい」「骨盤が広い」「脂肪が多い」。これらをふまえ、女性アスリートが重心移動で気を付けるべきこと点をお伝えします。
①骨盤が前後にブレないように気を付ける
「骨盤が広い=お尻の面積が大きい」つまり重心位置をしっかり把握しないと前後左右に力が分散しやすい。その結果、ブレが生じるので、重心位置に力を集める意識を持つ。
②骨盤に揺られて脚の連動が途切れる
女性は関節が柔らかいため、可動域も広い。思った以上に骨盤が前後揺れ、脚への連動が遅れてしまう。重心位置が水平に移動できるように練習しましょう。
③骨盤の高さが落ちないようにする
女性は骨盤が広いため、開きやすい。骨盤の位置が落ちてくると股関節が開き、足だけで動きと重さを支えることになる。骨盤周辺の筋肉を意識し、重心位置をを水平に保つひつようがある。
重心位置のズレによる股関節、膝、足首の負担注意。
まずはゆっくりの動作から始めましょう。

まとめ
重心位置を把握して、重心移動を身につけると
- 動くスピードが上がる
- タイミングを逃さない
- 後半まで動き続けられるスタミナ力がつく
これまでの体の使い方の意識を少し変えるだけで、動きのレベルが格段に上がります。
プロ競技選手23年、指導者29年の経験から
女性アスリート現役プロ選手、プロ志望、トップレベル選手、スポーツと真剣に向き合う選手たちが実力を出し切れる体の動き方・使い方を今後も発信していきます。
次回もぜひご覧ください。
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佐野 美由紀(さのみゆき)
京都橘女子大学在学中に競技の世界に入りる。競技力向上を目的に複数のトレーナーやコーチから指導を受ける中、異なる指導法による度重なる体型変化と過負荷により身体が限界を迎え、2週間の入院を経験する。この出来事をきっかけに、他人任せのトレーニングや指導に限界を感じ、独学で解剖学やスポーツ医学を学び、運動動作のメカニズムを一から研究。自分の意識で身体をコントロールし、状態に左右されず安定して動ける体の軸運動方法を確立する。競技経験と身体を壊した当事者としての視点をもとに、「実力を最大限に発揮できるボディコントロール」を佐野雅俊と共に体系化。現在は、動きの不安や身体の不調に悩む女子アスリートが本来の実力を発揮できるよう「ボディコントロール・トレーニング」を専門に指導している。
・プロ競技歴23年・指導歴29年・軸の指導人数6,000人以上


